1.就業規則とは
就業規則とは、従業員の賃金や労働時間などの労働条件に関すること、職場規律、その他従業員に適用される各種ルールを明文化したものです。常時10人以上の従業員を雇用している会社は、必ず就業規則を作成して労働基準監督署に届け出ることが、労働基準法によって義務付けられています。
それでは、なぜ就業規則をつくるのでしょうか。
「法律できまっているから」
「会社のルールをはっきりさせるため」
「労使間のトラブルを防止するため」
など、の答えが聞かれます。
確かに言われるとおりであり、ひとつの回答として間違っているものではありません。
でも、正解があるのです。
それは、「会社の業績を上げる」ためにこそ就業規則を作成するのです。
会社というものは常に利益を上げて成長し続けなければなりません。これには誰も異議を唱える者はおりません。
しかし、就業規則を作成することが会社の業績を上げるためになる、と繋げて捉える者はあまりいないようです。
会社の業績を上げるために効率的に働くルールをつくる、ということが就業規則を作成することなのだということを理解す必要があります。